日本代表FW岡崎慎司(29=マインツ)が、18年W杯ロシア大会への第1歩で、4戦連発を決める。明日16日のアジア2次予選E組の初戦・シンガポール戦(埼玉)に向け、14日はさいたま市内で非公開調整。W杯へ続く大事な一戦を前に、ハリルホジッチ監督(63)から点取り屋の極意を伝授された。日本不動の1トップは「世界と戦うために必要なものを見つめ直す」と誓った。

 ロシアへのスタート地点で、岡崎が熱い思いを抱いた。この日は、シンガポール戦の会場となる埼玉スタジアムで非公開調整。ちょうど1年前の14年6月14日は、W杯ブラジル大会1次リーグ初戦コートジボワール戦があった日だ。1-2で逆転負けを喫し、絶望感に包まれた当時が忘れられない。

 「自分たちはやれると信じていた。甘かったというのを、ブラジルで思い知らされた。振り返ると世界に通用するにはまだまだ足りない。(これから)世界と戦うために必要なものを、厳しく見つめ直していく」

 弱点を埋めることがロシアへの第1歩になる。ハリルホジッチ監督就任後は、1勝もできずに敗退した14年W杯の敗因を分析した映像を繰り返し見た。ポゼッション(ボール保持)重視だった日本に足りないもの-。それは同監督が求める「縦に速い攻撃」に加えて「引く(守る)時間も必要」という守備面の改革。さらに岡崎は個人的に「FWは中(中央)で勝負しろ! 外に逃げるな!」という点取り屋としての極意を伝授されたという。

 「サイドに流れたら、もっとゴール前で勝負しろと、怒られる。サイドに流れることは、点を取ることを捨てているから。いかに点を取るか。ゴール前に居続けることと、質の高いシュートを監督は見ている」

 ハリル新体制発足後、3月27日チュニジア戦から3戦連発中だ。シンガポール戦も決めれば、76年にFW釜本邦茂が記録して以来、39年ぶりに新監督就任初戦からの4戦連発となる。

 「(連発は)あまり意識していない。でもゴールを取り続けることが自分の価値。1年前に悔しい思いをして、もう1度、W杯でいい結果を出すためのスタート。まだ自分の中で答えは出ていないけど、ちょっとや、ちょっとじゃ(W杯で)上位に行けないことは分かった。勝つことにこだわりながらロシアを目指す」

 09年6月6日、ウズベキスタン戦(アウェー)。岡崎の得点で勝利した日本は、10年W杯南アフリカ大会の出場権を得た。自身3度目のW杯予選。宇佐美、武藤ら新戦力が出現した今も、岡崎にかかる期待は薄れない。【益子浩一】

 ◆新体制初戦から4戦連発 監督の就任初戦から国際Aマッチ3戦連発中の岡崎が16日シンガポール戦(埼玉)でゴールを決めると、ハリルジャパン初戦から4戦連発となる。これは釜本邦茂に並ぶ偉業。釜本は72年の長沼健監督(第2次政権)と76年の二宮寛監督時代に、新体制初戦からの4戦連発を記録。ちなみに、連続試合得点で4試合は歴代4位タイでカズ以来、22年ぶり。なお、同1位は木村和司の6戦連続。

 ◆コートジボワール戦VTR 14年6月14日(日本時間同15日)のW杯ブラジル大会1次リーグC組の初戦(レシフェ)で対戦。ザッケローニ監督率いる日本は前半16分にFW本田のゴールで幸先よく先制。しかし後半19、21分に立て続けに失点した。その間、わずか100秒。相手の右サイドからのクロスからヘディングによる連続失点だった。この黒星でつまずき、続くギリシャ戦は相手に退場者が出たものの、0-0で引き分け。第3戦コロンビア戦は1-4で惨敗。1勝もできず、同組最下位で1次リーグで敗退した。