東京オリンピック(五輪)代表も指揮する日本代表の森保一監督(51)が11日、スペイン1部レアル・マドリードからビリャレアルへの期限付き移籍が決定したMF久保建英(20)のさらなる成長を期待した。

マジョルカからビリャレアルへと主戦場が変わることに、オンライン上で報道陣に対応した指揮官は「ひとことで言うと、確実にステップアップしていっているなという印象を持っています」と高評価。そのうえで「欧州リーグ出場のチャンスはあると思うし、スペイン国内でもより上位で戦うクラブとして、マジョルカ在籍時とは違ったチーム状態の中プレーできると思うので、新しい建英をつくっていってほしい。得点を挙げてほしいですね。絡むのは増えてきたと思うし、得点を取れる選手になれる選手と思っている。数字にこだわって頑張ってほしい」とエールを送った。

来年の東京五輪での金メダルという目標達成には、久保の存在が欠かせない。指揮官は「東京五輪はおそらく選手が活躍すればするほど、特に海外でプレーする選手の招集は難しくなるかなと想像できる」としつつも「自国開催で金メダルを目指していくうえでは、選びたい選手はすべて招集させていただきたい気持ちをもって最強のチームをつくりたい」とあらためて決意表明。「久保にはさらに成長してもらって、我々の夢がかなうように、力になってもらえればと思う。招集はわからないけど、最強チームを作って戦う、金メダルをとって選手の価値を、日本サッカーの価値を高めることと国民の皆さんに喜んでいただけるように、喜びを分かち合えるようにしたい」と力を込めた。