どーもです。すっかり秋の様相を呈してきましたね。日没が早くなるのはゴルフのプレーにはマイナスですが、ゴルフ体験主義の試打的には、試打時間をより早い時間からできるというメリットもあったりします。というのは、動画撮影は弾道をハッキリ見てもらうために、背景が黒になる夜の試打になっています。日没が遅い夏場は、必然的に試打時間が短くなるわけです。キッチリ芯で打てるレベルであれば、試打時間など関係ないでしょうが、いかんせん打点が定まらないレベルですからね。そうそう、今回のコラムに登場する「マルチシャフトアナライザー」、気になりますわ~!!!! というわけで、筒康博の「これってギアで解決?それともレッスン?」をお楽しみください!


■レンジだから&コースだから「分かること」

いきなり情報量が多くてすいません(苦笑)。インドアゴルフレンジKz亀戸店では「Kz亀戸ラウンド研修会(仮)」がスタートしました。参加ゴルファーの“真実”をお伝えしようと思います。ギアの方は、新製品&ヒットモデルをレンジ&コースでたくさん打ってきました。「100%買う!」と公言していたタイトリスト「TSR3」ドライバーや三菱ケミカル「Diamana GT」「VANQUISH」も購入できました! 


これらは、実はつながっている話です。今回は「ゴルファーの求めるもの」「レッスン&ギアコンテンツ」「メーカーのものつくり&製品」それぞれの視点から、僕なりの“持論”を皆さんに「押し付けず」お話しさせて頂ければと思います。


■今は“印象”と“データ”にはギャップがある!?

先日スタートした「Kz亀戸ラウンド研修会(仮)」は、台風による天気予報で事前の降水確率は90%! 参加者から「本当にやるんですか?」と言われましたが、なんの根拠もなく「降らないと思いますよ」と僕。結局、スタートまで降っていた雨が止み、「日焼け止めを持ってくればよかった!」な快晴に。ゴルフ場も「雨仕様」の厳しめピンポジションでしたが、「天気によってピン位置って変わるんですか?」の質問もいただきました。基本的に通常営業の場合は、当日の組数と天気によってスムースに進行するためのピン位置を考えています。もちろん、グリーンの保護やコースの通年競技スケジュールがベースになっているのは、いうまでもありません。


漠然と「100切り」「90切り」したいといっても、ただスイングを良くすればいい訳ではありません。やっぱりスコアメイクするには、その日の「自分」と「コース」を知る必要があります。「スコアアップしたい!」という人にほど、「パット数以外のスタッツ」すなわち、各ショットのデータを簡易的にでも確認するのが「Kz亀戸ラウンド研修会(仮)」開催の意義です。「今日はパターが悪かった!」の“印象”と、実際の“データ”にはギャップがあります。例えば「ドライバーが全然ダメ」と思っていても、“データ”を見ると「セカンドショット次第」だったりします。


コースマネジメントの是非についても、ちまたではいろいろいわれていますが、僕の“持論”は「状況によって判断すべき」です。つまり「狙った通りに打てるか?」の自分との会話と「コースは何を求めているのか?」は、どのくらいのスコアを目指すかによって最善策が決まると思っています。


■レンジ試打とコース試打の違い

最新&人気クラブの試打は、「コースで行うべき」は確かに理想ですが、レンジでの試打で判断しなければいけないゴルファーの現実もあります。メーカー各社のレンタルサービスもあるので、特に女性ゴルファーや人前で打つのが苦手な方は、ぜひショップ以外の場所でも試打して欲しいと思います。例えば普段通っているレンジで打てば、何となく自分のクラブとの違いを「普段通り」に感じやすいと思います。レンジで何球も打てることで「傾向」や「使い勝手」「振り心地」を、自分基準で感じやすくなります。KAZさんの長年の試打も、いつも同じメトロ打席&ボールでのスカイトラック計測という「基準」があるから人気なのではないでしょうか?


一方、コースでの試打を行うと、「1球目の価値」を実感しやすくなります。僕の場合、コース試打も通常のラウンド同様にプレーしながらおこないます。つまり購入後の「1球目の価値」のみをチェックするので、かなりリアルな試打を行います。その分、その中で生まれるナイスショットには「欲しくなる」十分な価値を感じることができます。


KAZさんには、ヤマハ「inpres DRIVESTAR」、ロイヤルコレクション「AM-X」早く試打して欲しいです(笑)


■自分の主観は何故にある!? ギア「計測」による客観性の確認

個人の感想で良し悪しを語るのはカンタンですが、感覚だけで語るだけではものすごいプロセスで生まれたメーカー製品に対して失礼だと思っています。自分の好き嫌いにウソはつきたくないですが、せめてその「理由」くらいはできる範囲で調べたいというのがギア計測の理由です。


「数字ありき」で性能がどうのこうの…もどうかと思いますが、自分のフィーリングやゴルファーの評価の「裏付け」が計測の中に見えることは沢山あります。逆にいえば、メーカーさんは「分かって」または「狙って」ものづくりをしていると感じています。


中でもシャフトは謎だらけ。「〇〇調子」といっても、各社で計測方法も、分類方法も異なりますし、トルクや剛性値も同様。かといって「粘る」「走る」「叩ける」といっても、全く同感できない時があるのは当然で、ゴルファーがシャフトに与える負荷が異なります。メーカーさんから企業秘密である「剛性(EI)分布」データをいただくわけにはいかないので、ゴルフギャレーヂの2022年最新アップデートされたマルチシャフトアナライザーを購入しました。同じ基準での剛性(EI)分布がどうなっているのか? ゴルファーが感じる振り心地が数字にどう表れているのか? 「改めて」確認していくつもりです。


文・構成/猿場トール


■筒康博 スイング・ギア両面から計測&解析を活かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。人気インドア「ゴルフレンジKz亀戸店」ヘッドティーチャーを務めるかたわら、さまざまなメディアに出演・連載中。ゴルフWEBマガジン「FITTING」編集長に就任し、自ら取材も行っている。


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