ゴルフレッスン面恒例の対戦企画は、大里桃子プロ(24=伊藤園)に元広島のプロ野球選手の実力者、前田智徳氏(51)が挑む。舞台は千葉・グレートアイランド倶楽部インコースのトーナメントティー(3302ヤード)で、ハンディなしの9ホールマッチプレー。MCと解説はスポーツインダストリーゴルフスクールダイレクター新井真一プロ(58)が担当。14、15番を前田氏が連続バーディーで1アップとし、この対決で初のリードを奪った。残り3ホール。勝負の行方は?(以下、敬称略)
16番は385ヤードパー4。真っすぐだがフェアウエー右サイドにはバンカー、グリーン手前にはガードバンカーが口を開け、花道はない。また、グリーンは砲台で、左右の距離はあるが奥行きがない。
新井 このホールの攻め方はどうですか?
大里 私の飛距離ならティーショットの落とし場所はそれなりに広いのでプレッシャーなく打てるけど、グリーンが難しく、乗せる位置によっては3パットとなってしまうので、セカンド勝負になりそうです。
新井 ここはグリーンが難しいですよね。前田さんはいかがですか?
前田 前田さんは両バンカーが手招きしているようで…。できたら右のバンカーは越したいなと思っています。
大里 (風が)フォローだから行きそうですよね。
新井 前田さん、狙いは3連続バーディーですね?
前田 また、面白くしようとしていますね!
大里 ここを取られたら、私の勝ち目がなくなってしまいます。
前田 ここからが僕にとっては大事なところですから。
前田のティーショットはややプッシュアウト気味だったが当たりはまずまず。心配そうにボールの行方を追う。
前田 あれ? バンカーに入っちゃいました?
大里 いいえ、越えていきましたよ。
大里 全然曲がらない。教えなくていいじゃ~ん!
そう笑いながらティーアップした大里のティーショットは、打った瞬間右手が離れた。
大里 あ~、やばいぞ~! ちょっと左に跳ねたようにも見えたけど…。
大里のティーショットは結果的にフェアウエー右をキープだったが…。
大里 (昨年の)後半戦からあれが出てしまう。体が止まってしまうんです。それにしても距離のハンディは大きいですね。
大里の第2打は残り144ヤード。8番アイアンショットはグリーンを捉えた。一方、前田のセカンドはわずかに右ラフで、ボールは見えていたが沈んでいた。
前田 トーナメントが終わったら、ラフを刈ってもらわないと!
大里 (女子ツアーでは)ここまで来ないから、なかなかこんな場面は見られないです。
前田 でもね、この30センチくらいが僕の(ミッドアマ)惨敗なんでしょうね。
残り100ヤード60度ショットはハーフトップだった。
前田 芝がボールにかぶっていたけど、下には間があったので、芝ごとボールを運ぶつもりで(フェースを)かぶせて打ったのですが、それでよかったのですか?
大里 私的にはかぶせない方がいいかなと。かぶせると(芝の)抵抗が強くなってしまいます。フェースは開き気味で抵抗を減らしサラッと払い打つ方がいいです。
前田 60度ではない方がよかった? 例えば56度を開いた方が出しやすい?
大里 56度を開いて60度くらいにして、普通に打つというのもありです。あっ、また教えちゃった(笑い)。
前田の3打目はグリーン左奥のラフ。ピンまで25ヤードだが、砲台グリーンでボールを上げる必要があり、グリーンは下り傾斜のスライスラインというD難度。60度で柔らかく打ったアプローチに新井は「これ、完璧でしょう!」。大里も「うまい!」と称賛。前田のボールは下り傾斜のスライスラインに乗り、カップ60センチオーバーで止まるスーパーアプローチ!
前田 これが入ればお見事ですけど、大里プロが入れたら終わりですから。
大里はピン右手前6メートル。
大里 これは入らない! 勝ち目がないですよ! ラインが全然分からないので、もう真っすぐ打ちます。
大里はバーディーパットを打った瞬間「弱っ!」と言うと、大きくため息を漏らした。50センチショートをお先にパットで沈め、パー確定。
前田 これを入れたいな。真っすぐ強め!
そう言い聞かせてパーパットを沈め、前田はスーパーパーセーブで引き分けとした。
前田 こんだけ寒いのに汗が出てきた。これで、最終ホールまで行けますね。
残り2ホールで前田の1アップ。プロ撃破もあり得るぞ!
◆取材・構成 川田和博
◆撮影 垰建太
◆協力 グレートアイランド倶楽部(千葉)










