青木瀬令奈のせれにゃん塾

アスリートの練習法 量こなすか効率か/青木瀬令奈

おはようございます! 大寒も過ぎ、ますます寒い日が続く…いえいえ、これも春に向かっている証拠だと思いましょう。澄み切った空気の中でのゴルフを味わってください。さて、押しかけ挑戦者谷繁元信さんとの勝負も3ホール目。今週のテーマはアスリートとしての生き方にまで及びます。

笑顔でラウンドする谷繁氏(左)と青木プロ
笑顔でラウンドする谷繁氏(左)と青木プロ

プロアスリートの自信を、練習が支えているのは間違いありません。でも、その方法は人それぞれ。ゴルフの世界でも、昔は「100球打ったらえらい」みたいな空気は確かにありました。でも、小学校2年生からゴルフを始めた私は、短時間で効率よく練習したい派。メニューを決めて、しっかりそれを仕上げるタイプでした。後からゴルフを始めた2歳上の姉は真逆で、朝から晩までボールを打っていました。それを尻目に「お先~」って帰っちゃう感じだったんです。

野球少年だった谷繁さんも「練習で体に(野球を)しみこませれば、自然に形ができてくる。打席に立った時に、それが表れる」と思っていたそうです。本格的にゴルフを始めてからも、練習量はハンパではなかったようです。「週5日、朝9時から打って打って打って700球くらいかな。3時半ころまで」というから相当なものです。「いつかはこれで自然に動くようになるんじゃないかな。野球みたいに、疲れたら自然に力が抜けるだろう」と思っていたそうです。

「いい球がスパーンと出た時には快感なんですよ」と笑います。「私(1日)700球なんて打ったことない」と言ったら「今はどれだけ効率よく練習するか、という時代だからね」と苦笑されました。

私の場合は、たくさんボールを打つとどんどん課題が出てきて不安になってしまうんです。だから質を保てる練習をした方が強いんじゃないか、と思っているんですよ。

アスリート同士、こんな話をした結果「どっちが正解か、なんてことはない。どっちも正解。自分に合った練習の仕方をするのが大事」という結論に達しました。育った時代、環境にもよりますが、今は情報があふれています。その中で取捨選択しながら、自分に合った方法を作っていくのが一番です。これ、コースマネジメントを考える時と同じですね。人は人、自分は自分。誰かを参考にすることはあっても、しっかりと自分の物差しを持つこと。それをブレずに貫くことで、自然に自分の形ができてくるのだと思います。

◆青木瀬令奈(あおき・せれな)1993年(平5)2月8日生まれ、群馬県前橋市出身、実家は音楽教室で、瀬玲奈は「セレナーデ(小夜曲)」から名付けられた。身長153センチ。ゴルフ好きの父について7歳でクラブを握る。小技が抜群で、2006年日刊アマ全日本女子に史上最年少の13歳で優勝。数々の実績をアマ時代に残す。11年プロ転向。17年ヨネックスレディースで初優勝。19年賞金ランキング35位。三和シヤッター工業所属。

◆谷繁元信(たにしげ・もとのぶ)1970年(昭45)12月21日、広島県生まれ。江の川(現石見智翠館)では87、88年夏の甲子園に出場。8強入りの88年は島根大会全5試合で計7本塁打。同年ドラフト1位で大洋(現DeNA)入団。98年の日本一に貢献し、01年オフにFAで中日移籍。中日ではリーグ優勝4度、07年日本一。13年に捕手3人目の通算2000安打達成。14年から選手兼任監督、15年の引退までプロ野球記録の3021試合に出場。16年監督専任、17年から日刊スポーツ評論家。現役時代は176センチ、81キロ。

取材・構成 遠藤淳子

撮影 浅見桂子

協力 葛城GC(静岡・袋井市)

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