フェニックス・オープンで日本人単独最多の米ツアー通算4勝目を挙げた松山英樹(24=LEXUS)が次なる目標を狙う。大目標である4月のマスターズはもちろん、崔京周(46=韓国)の持つアジア人最多8勝も見えてきた。ここまで6試合で優勝2度に2位が2度。米ツアーポイントランクでもトップに返り咲いた怪物にとって、今季中の達成も決して夢ではない。

 松山のメジャー制覇は、いよいよ時間の問題となってきたかもしれない。ベン・ホーガン、アーノルド・パーマー(ともに米国)といったレジェンド級選手ばかりが並ぶフェニックス・オープン連覇達成者5人は、いずれもメジャーVを経験している。

 今回の優勝がマスターズに向けて自信になったかという質問に松山は沈黙した後、首をひねっていた。「微妙ですね。最後の方(のプレー)だけじゃなく、オーガスタにいったら全然ダメなところがたくさん見えてきますし、プレーオフを4ホールやったくらいでへばっているようじゃ、話にならない。しっかりとオーガスタまでトレーニングしたい」。60日後にピークを合わせる調整が、これから本格化していくこととなる。