5打差7位から出た松山英樹(26=LEXUS)は4バーディー、3ボギーと3日連続の71で回り、通算10アンダーの278で13位で大会を終えた。

 第2打をグリーン手前の小川に落とした3番でボギー先行。グリーンを外した8番でもボギーをたたき、続く9番で7メートルを沈めて最初のバーディーを奪った。後半11、14番と取って伸ばしたが、フェアウエーからの第2打を右手前のバンカーに入れた17番でボギー。最終18番は第2打をピンそば2メートルに絡めるバーディーで締めた。

 前日18番のティーショットで“気付き”を口にしていたが「昨日最後にいい兆しが見えたんですけど、先は真っ暗で終わりましたね。何が原因なのか、また全く分からない状態になってしまった」。フェアウエーキープ率、パーオン率ともに決勝ラウンド2日間は予選ラウンドを下回った。「ちょっと悔しい週末になった」とした上で「これだけショットが荒れて、グリーンをキャッチできなくても、何とかアンダーパーで回れて良かった」。スコアをまとめた部分には一定の評価を与えた。

 1週間の調整を挟み、次戦は全米オープン(14日開幕、ニューヨーク州サウサンプトン、シネコックヒルズGC)に臨む。「球打ちを今までの倍ぐらいする感じで。僕自身、球数を打たないとうまくいかないプレーヤーなのかなと思い始めたので…」。2月に左手親指を痛めて以降、特にショットに関して、かつてのような猛練習は控える傾向にあった。

 課題は「全部です」。さらに「それでも試合始まるし、悪くてもやらなくちゃいけない」とも言った。大舞台までの限られた時間で状態を上げる作業に全力を傾ける。