男子ゴルフで日本ツアー初優勝を飾ったばかりのタンヤゴーン・クロンパ(28=タイ)が、本年度の日本ゴルフ協会(JGA)主催競技について出場停止処分を科された。

JGAは10日、都内で主催オープンゴルフ選手権についての記者発表を開催。クロンパは9日まで行われたISPSハンダ・マッチプレー選手権で初優勝したが、この優勝で得たはずの日本オープン(10月11日開幕、神奈川・横浜CC)出場資格を有していないこととなっている。

JGA常務理事の戸張捷オープン事業推進本部ゼネラルプロデューサー(72)によれば、クロンパが千葉県内で3日から2日間の日程で行われた日本オープン最終予選会の第2日を「無断欠席した」ことが理由。連絡もなく、スタート時間に姿を現さなかったクロンパサイドに事情を聴いたところ「食中毒でダウンしていて『今日はできない』ということをマネジャーに言った」との返答があった。結果として同選手のマネジャーから棄権する旨はJGA側に伝わっていないことから、規則違反で失格となったという。

戸張氏は「向こうからおわびの手紙は来たんだけど、選手として良くないことなので『こういう形の欠席をすると、何らかのペナルティーになる可能性はある』と伝えていた。とりあえず、今年のJGA主催競技は遠慮してもらうことになった」と説明。同じくJGAの主催競技であるダイヤモンド・カップ(20日開幕、武蔵CC笹井)にも出場できないこととなった。

日本オープン、ダイヤモンド・カップ以外の日本ゴルフツアー機構主管競技には出場できる。