渋野日向子(21=サントリー)が“空振り”に、通算12オーバーと、前年優勝者として臨んだ大舞台で、屈辱にまみれた。5オーバーの71位で出た第2ラウンド(R)は1バーディー、6ボギー、1ダブルボギーの78で回り、通算154でホールアウト。7番では深いラフからのショットが、ボールの下をくぐるなど、代名詞の笑顔が消える展開だった。全48組中、10組目で回り、ホールアウト時点で126位と、65位タイまでの予選通過は極めて厳しい状況となった。
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表情が凍り付いていた。第2Rの7番パー4で、渋野はフェアウエーからの第2打をグリーン横のバンカーに近い、斜面の深いラフに入れた。きつい左下がりの不安定な体勢からの第3打は、ボールの下をくぐって“空振り”。ぼうぜんとするしかなかった。4オンからのボギーパットもわずかに外れてダブルボギー。3番パー4で8メートルのパットを沈めるなど好調な序盤から一転、下降線をたどった。17、18番と連続ボギーで終え、会見で「悔しすぎる」と、笑顔封印で話した。
“空振り”を誘発された7番の第2打は、右からの強風にあおられて、ブッシュのような深いラフに入れた。ピンフラッグは揺れていなかったが、周囲には日本のコースのように高い木はなく、上空の風の強さの参考になる目標物がなかった。リンクスコース特有の強風や深いラフと、前週の前哨戦スコットランド・オープンで、初めて経験したばかりのリンクスコースが渋野を苦しめた。「昨日とは違う横風で、やりにくさはあった。リベンジした過ぎる」と、唇をかんだ。
1年前、日本人42年ぶりメジャー制覇の快挙を果たした。だが今大会前に「優勝したことによって、自分の求めるゴルフの質や内容を、かなりレベルを上げてしまい、かみ合わない時期があった」と打ち明けた。21年からの米ツアー参戦を見据え、オフ期間中に肉体とスイングを改造。だが、この日は「何かが力んでしまうのか何かを怖がっているのか、試合になると振れない」と、打ち明けたアイアンショットを「ポンコツ」と、自虐的に評した。
14オーバーで予選落ちした前哨戦に続き、2戦連続2ケタの通算12オーバーでホールアウトした。日本を出発前に「連覇できるのは私しかいない」と語るなど日本人初のメジャー連覇を目標に掲げたが、リンクスでの想像以上に厳しい洗礼に、心身に大きなショックを受けていた。

