男子ゴルフでツアー最多94勝の尾崎将司(74=I・S・T)が、2年ぶりとなるツアー出場への意欲を示した。27日、千葉市で「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクション supported by ISPS HANDA」を実施。その後、報道陣に対応し「少しずつやっていこうかなと。そのためには多少、体を動かしていかないと。それはこれからの話。ここを目指すというのはないね」と、具体的な出場予定試合は未定ながら、途中棄権した19年11月のダンロップ・フェニックス以来となるツアー出場を視野に入れていることを明かした。

そのための体づくりとして「今は自転車に乗ってるよ。電動だけど、ハッハッハ。あんなにいいモノがあるとは思わなかったね。ビックリしたね。坂道もグァーッて上ってくれるよ。自分の足がものすごく強くなったような気がした」と、大笑いしながら冗談ではぐらかした。それでも続けて「まあこれから。球打ちは暖かくなってきてから。今の時期は体を動かせば動かすほど、どこか痛くなるから」と、3月中旬以降に初打ちを行い、徐々にツアー出場の準備を進めていく方針を明かした。

昨年2月には、年間3試合に絞って出場の意向を示していた。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年の国内男子ツアーは試合数が激減したこともあり、1試合も出場しなかった。「自分がそこで戦いたいという気持ちが1回、くじけているから、去年。その辺から立ち直らせていかないといけない」。来年以降も現役を続けるために、モチベーションを高めていくことも重視したい考えを示した。【高田文太】