プロゴルファー石川遼の弟、石川航(22=フリー)が、14日開幕の国内男子ツアー・関西オープン(兵庫・よみうりCC)でプロデビューする。石川は13日、コースで調整。昨年QTによるツアー出場優先順位は255位のため、主催者推薦出場。「もっとショットの精度を磨かないと」と現状の実力を踏まえ、目標はアマチュアで1度だけだった予選通過。来季ツアー出場権獲得を目指すシーズンの戦いが始まる。

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カラフルなデザインのウエア、キャディーバッグにはもう「日体大」のロゴはない。初めてプロでプレーする大会を前に、石川は自然体だった。「学生時代に(ツアー出場の)チャンスをもらっていたし、特別な感じはないです。普段通りに緊張していますけど」。ツアー競技で初めて予選を突破、プロ転向の意思を表明した昨年の関西オープンから1年。いよいよ、その時がやってきた。

現在地は認識している。今春卒業した日体大ではツアー屈指の飛距離を誇る河本力と同期、1学年下には前週マスターズに出場した世界アマチュアランク1位中島啓太がいた。「これまで練習ラウンドでリキ、ケイタと回ることが多かったですけど、彼らはショットの精度とかが違った。僕もそうならないと、と思っています」。アマでのツアー実績は出場10戦で、予選通過は昨年の関西オープンしかない。

ずっと背中を追いかけてきた兄の遼から特別な助言は「ない」と言う。ただ「心配してくれているというか、気を使ってくれていますね」。12日に兄と一緒に練習ラウンドを行った。「先週にLINEで(兄が)誘ってくれた」と明かした。

石川は「今まではアマチュアでしたけど、もう言い訳ができる立場じゃない」。昨年のQTで3次まで進み、同年12月6日にプロ転向を宣言したが、ツアー出場優先順位はQT255位で、下部ABEMAツアーも厳しい。今大会、そして決まっている次戦も20日開幕の下部ツアー競技アイ・ゴルフ・シェイパー・チャレンジ(福岡・筑紫ヶ丘GC)でいずれも主催者推薦出場。今季の目標は最終QTまで進み、来季ツアー出場権の獲得。その第1歩として、まずは予選通過を目指す。【加藤裕一】

◆石川航(いしかわ・わたる)2000年(平12)2月23日、埼玉県松伏町生まれ。ゴルフは5歳から。埼玉屈指の進学校・浦和高から日体大に進学し、4年でゴルフ部主将。16年関東高校選手権優勝、17年日本ジュニア(15~17歳の部)9位、19年日本アマ15位。得意クラブは8番アイアン。173センチ、65キロ。