強風が舞うコースで、比嘉一貴(26=フリー)が計算ずくのショットイン・イーグルを決め、ツアー3勝目に王手をかけた。
通算12アンダーで迎えた16番パー5。ピンまで84ヤードの第3打を59度のウエッジでカップに放り込んだ。
気まぐれな風が頭にあった。「第2打はアゲンストだったのに“フォロー入ってる?”という感じがあって」。しかし、基本の風は向かい風と信じた。「低めの球でスピンをかけて、悪くてもピン奥2、3メートルに止まるように」というさじ加減で打った。ボールはピン前8ヤード地点に落ち、ラインに乗った。カップ縁に止まりかけて、カップに消えた。「ちょっとキャリーが足りないか?」という手応え通りの一振りだった。
ゴルフ界で「風に強い」と言われる沖縄育ち。先週は運転免許の書き換えで帰郷し、2、3ラウンドをプレーした。「風の強さはいい(問題ない)んです。でも、今日みたいに“どこから?”とかわかりにくいのは、迷います。向きが逆になったらどうしようもないし」。強弱、方向がめまぐるしければ、沖縄育ちでも関係ない。要はどれだけ敏感に、細心の注意を払い、決断して打てるかだ。
首位と1打差2位から出たこの日、ベストスコア68をマークしたが、1イーグル、6バーディー、5ボギーと出入りが超激しかった。「調子は全体的に安定していた。ボギーもミスショットじゃなく、風の読み違いだったり、グリーンの硬さを読み切れなかったり」という。極論すれば「仕方ないボギー」と割り切った。読み、計算がはまったショットはバーディーにつなげた。
後続に2打差をつけ、最終日を迎える。「昨日も今日もピン位置が厳しかったです。“この天気予報で、そこに切ります?”という感じ。明日の予報は風も弱くて穏やかだし…。また“やるな”と思ってます」。プロ6年目となる今季の目標は「初の複数回優勝」「賞金王争い」だ。「優勝を意識? 全く頭にないです。2打差なんて“やや優勢”です。(2位の星野)陸也は爆発力があるし、自分も伸ばさないと」。
気をつけたいことを問われると「う~ん、朝起きて、荷物を持った時にぎっくり腰をしないように。なったことないですけど“あるある”なんで」。万全の状態で最後の1日に挑む。
〈70をマークし、49位から16位に浮上した石川〉いや~本当に近年まれに見るほど疲れました。風でショットの距離感が本当に難しかったです。

