女子ゴルフでツアー通算14勝の有村智恵(35=フリー)が18日、東京・小田急百貨店新宿店で、集まった約50人の前でトークショーを行うなど、ファンとの交流イベントに参加した。

契約するウエアブランド「ニューバランス」によるイベント。20年以降はコロナ禍とあって、イベント終了後は「こういう場を設けていただけてうれしいです。3年ぶりぐらいに、こうやってファンの方と接することができてよかったです」と、終始笑顔で過ごした約1時間の交流を、うれしそうに振り返った。

11月24日に、自身のインスタグラムで一時休養を発表した。理由は「妊活に専念するため」とし「引退するわけではない」とも記していた。今季は年間順位のメルセデス・ランキング61位で、50位までに与えられる来季出場権、55位までに与えられる来季前半戦出場権ともに逃していた。それでも来季の出場権を懸けた最終予選会には出場せず、昨年12月に結婚した一般男性との家庭を優先して「妊活」に重きを置くと発表していた。

イベントでは、来年に向けた思いを漢字1字で問われ「緩」と記した。「ゆる~い気持ちでゴルフを見た時に、どんな発見があるんだろうという楽しみもあるので。来年はまた、違った形でゴルフに向き合いたいなと思います」と語った。

ツアーから離れることについては「長くできるスポーツだからこその悩み。ツアーから退く=幸せな道じゃない、負けているという印象になりがち。そうではなくて、幸せの道は(他にも)必ずあると、今、頑張っている選手たちに知ってもらいたい。ツアーから離れることは、幸せな決断の1つでもあるということを、後輩たちに見せていけたらいいな」と、新たな女子プロゴルファーのライフスタイルとなることを願っていた。

休養期間については「本当に何も分からない。こればかりは読めない。期間は決めずに自分の気持ちで行動したい」という。復帰の時期も、復帰後にレギュラーツアーへのフル参戦を目指すのかなど、目標とするレベルも、現時点では不透明。子どもについては「できたら、たくさんほしいです(笑い)。でも、こればかりは授かり物なので、1人でも2人でも、できなくても幸せになると思っています」と、明るく話した。

「妊活に専念」という発表に際しては、宮城・東北高の先輩の宮里藍さん、同級生の原江里菜らにも相談した。宮里さんからは「自分が納得して、自信を持っていけるような形が1番いい」、原からは「発表することで、そういう決断をしても応援してくれる人が、たくさんいるという姿を見た後輩は勇気をもらえる」と、背中を押してもらえたことも明かした。

今オフは例年と比べ「めっちゃ緩いですね(笑い)。逆に落ち着かないです。こんなに緩めていて、いいのかなと」と、トレーニングや練習をする機会が大幅に減っているとも明かした。ただし、25日には女子プロゴルファーによるプラーベートコンペが控えており「勝負なので(笑い)」と、クラブを握る日をつくって備えているという。今季の前半戦と後半戦の間、1週間のオープンウイークに、発起人となって初開催した、30代以上の選手による大会の継続にも意欲的。「どんな場所でも挑戦し続けられるスポーツですから」。今後の立ち位置もツアーへの本格復帰も未定で、不安がよぎりそうな中でも、持ち前の前向きな姿勢は健在だった。