地元北海道出身の菊地絵理香(35=ミネベアミツミ)が今季初勝利、約1年ぶりとなるツアー通算6勝目を挙げた。第4ラウンド(R)は雷雲接近で約2時間半の中断を経て、天候の回復が見込めず中止。大会は54ホールに短縮され、第3Rで通算9アンダー、207で並んだ申ジエ、岩井明愛とのプレーオフを1ホール目で制した。賞金は75%に減額。メルセデスランクのポイント配分に変更はない。

菊地が苦手なプレーオフで、今季台頭した若手筆頭格の岩井明、元世界ランク1位の申ジエに競り勝った。17番パー3で行われた1ホール目。緊張で体が動かず、第1打はグリーン手前ラフへ。ここまでプレーオフは4戦全敗で「絶対にやりたくなかった。今回も厳しいなと思った」。それでも岩井明、申ジエともにパーパットを決めきれず、「チャンスがまだ残っているかもしれない」。約2メートルのパーパットをねじ込み、ガッツポーズ。中断となった時点では首位に2打差5位だっただけに「私にとっては天気に恵まれた部分はある」とも振り返った。

過去の敗戦から学んだ。15年日本女子オープンのプレーオフで敗れた後、プレーオフ5戦4勝を誇る成田美寿々に助言を仰いだ。「『自分たちの時間じゃん』と。自分たちだけしか見ていないと思って臨みました」。さらに17番へ向かう際には、一番前に止まっていた送迎カートに乗った。「前に譲ったことを思い出して、何も言わずに勝手に最初に乗った」と、メンタル面も強くなった。

主催するニトリから副賞で電動リクライニングソファを贈られた。「家の家具が全部ニトリさんなので」と笑った。【近藤由美子】