20年大会優勝の原英莉花(24=NIPPON EXPRESSホールディングス)が単独首位に立った。

3打差の2位から出て6バーディー、2ボギーの68で回り、通算11アンダーの205とした。5月の腰のヘルニア摘出手術から復帰後8戦目で復調を遂げ、2年ぶりツアー優勝、さらには国内メジャー通算3勝目を狙う。1打差で菊地絵理香が追走。首位から4打差の3位には古江彩佳が浮上した。

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最終18番パー5。約5メートルのバーディーパットを沈めた原が、右拳を力強く握りしめた。福井の日本海に面したコースに集まったギャラリーから歓声が上がる。追い付いては離される展開を繰り返していた中で、最後に菊地からリードを奪って3日目を終えた。

2人1組で回る今大会の決勝ラウンド。3日目最終組の“エリカ対決”は見応えあふれる攻防が繰り広げられた。3打差2位から出ると、1番パー5で幸先よくスコアを伸ばした。3番パー3では22メートルものバーディーパットを沈め、「奇跡」と目を丸くした。

「最初からバーディーを取っていかないといけない中で、パッティングが決まってくれた。自分のプレーに徹して戦いを楽しめた」

その後も8番で9メートル、15番では10メートルなどロングパットを次々と決めた。「今日は運が良かった感じ。スムーズにストロークができ、いい転がりで吸い込まれていくような感覚があった」。神がかった強さを示した。

20年は国内メジャー2勝も昨季は未勝利。今年5月には腰のヘルニア摘出手術を受けた。リハビリを経て8月に復帰も、なかなか思うような成績を残せなかった。復帰後8戦目の今大会直前もティーショットに安定感がないと自己評価していたが、3日目を終えて「いい感じで振れている」。2季前に首位だった持ち前の飛距離も戻りつつあるようだ。

3年前に優勝したときはコロナ禍で無観客だった。多くのギャラリーが詰めかける今大会では「たくさんの方が応援してくれ、力になる」と感謝する。2年ぶりのツアー優勝、国内メジャー3勝目に向けて「盛り上がり過ぎないように、落ち着いてプレーしたい。そのためには自分が楽しむことが大事かな」。優勝争いの緊張感を満喫し、ファンを魅了する。【奥岡幹浩】

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