<男子ゴルフツアー:パナソニック・オープン>◇最終日◇28日◇大阪・泉ケ丘CC(6993ヤード、パー71)◇賞金総額1億円(優勝2000万円)◇晴れ、気温30度、東北東の風1・1メートル◇観衆4102人

日大出身の勝俣陵(29=ロピア)が、待望のツアー初優勝を飾った。今季ツアーでは8人目の初優勝。

2位に3打差をつけた首位から出て、1イーグル、4バーディー、4ボギーの69で回り、通算20アンダーの264。2位の小木曽喬、堀川未来夢とは1打差の接戦だった。

出だし1番から2連続バーディーを奪い、14番パー4ではイーグルも記録。終盤に2連続ボギーで失速するなど重圧に襲われ、何度も2位に1打差に迫られたが、何とか逃げ切った。第2ラウンドからトップは譲らなかった。

「後輩や同級生、先輩が活躍する中、歯が立たなくてすごい苦しかったが、こうやって優勝インタビューの場に立てて、すごいうれしい」

仲間から水を浴びてお祝いされ、最終日に駆けつけた夫人と抱き合うと、涙が出てきたという。

「序盤はそんなに緊張することなく回っていたが、やはり後半になってリーダーボードが見えるようになってきて、2位の選手がすごく伸ばしていたので、そこからボギーを立て続けに打った時はすごく焦ったが、本当に1日楽しくラウンドすることができた」

昨年のこの大会では2日目を終え、通算14アンダーでツアー初の首位に立ったが、3日目で5位に後退。最終的に優勝した平田憲聖に6打差4位に終わっていた。同じ失敗はできなかった。

埼玉栄、日大と進み、17年にプロ転向、18年から本格的なプロ生活がスタート。ツアーでの過去最高は、22年の三井住友VISA太平洋マスターズ、23年Sansan KBCオーガスタの3位。今平周吾らとともに、食品スーパーマーケットの運営を手がけるロピア(本部川崎市)と所属契約する。

昨年の賞金ランキングは45位で、今年は今大会前まで37位。石川遼と同じ埼玉出身の「勝俣陵」が、男子ツアーの主役に躍り出た。

◆勝俣陵(かつまた・りょう)1995年(平7)12月27日、埼玉・三芳町生まれ。中学2年までは高校野球で甲子園出場が夢だったが、けがで断念。父の勧めでゴルフを始め、埼玉栄3年時の13年に関東高校選手権で団体・個人の2冠、同年は団体で全国制覇も達成。日大3年時の16年には埼玉オープンでプロを制して優勝。17年プロ転向。22年三井住友VISA太平洋マスターズ3位などで初シードを獲得。23年マイナビABCチャンピオンシップ初日には1日3イーグルのツアータイ記録。通算31勝の片山晋呉とは毎冬、合同合宿を行う仲。23年5月に結婚し、同年10月に長女が誕生。174センチ、73キロ。