女子メジャー史上最高額の賞金総額約20億円が設定された大会が開幕し、渋野日向子(27=サントリー)が5バーディー、2ボギーの3アンダー、今季自己ベストの68で回り、首位のジェニファー・カップチョ(米国)に2打差の3位と好発進した。昨季途中から不振が続くが、得意のメジャー舞台で一変。史上最多23人が出場した日本勢の最上位に立ち、19年全英女子オープン以来の頂点を目指す。
◇ ◇ ◇
昨季から不振が続き、米挑戦5年目の今季はシード権を喪失。ここまで7試合で4度の予選落ちだった渋野が、今季初のメジャーで雰囲気が一変した。
「不思議な一日だった。最初から最後までいい集中力でできた。悔しい気持ちもたくさんあったが、マイナスな気持ちはない。やるべきことをやれている」
フェアウェーキープ率、パーオン率とも50%。やや不安定だったショットを、アプローチなどグリーン周りの小技が補う。
前半7番パー4で5メートルのバーディーパットを沈めるなど、この日のパット数は24本。以前に使っていたヘッドが細長い型のパターに変更し、「替えて良かった。打ち切れている感覚はあった」と胸を張った。
17番パー5では、第3打がグリーンをオーバー。ラフに打ち込んだが、ピン横1・5メートルに寄せ、難なくピンチを防いだ。「後半はよくアプローチ、パターーで耐えられた」と喜ぶ。
硬いグリーンなどメジャーの難しい設定に、この日アンダーパーで回ったのは156人中28人だけ。世界ランキング1位のN・コルダ(米国)でさえ、2オーバーの56位と出遅れた。
成功以上に失敗を重ねてきた渋野はその中で、日本勢の最上位に立つ。派手なバーディー合戦より、マネジメントや技術が求められる勝負が向く。だから19年全英女子オープン優勝、この大会は24年が2位、昨年は7位に入り“メジャーに強い”と評される。
「今日は落ち着いてプレーできたが、明日は条件が変わってくる。臨機応変に対応できればいい」
ヤニ・ツェン(台湾)、ミシェル・ウィー(米国)と予選同組。「夢のようなペアリング」と楽しみながらも、現在154位に低迷する年間ポイントランキングを大幅に上昇させるためにも、優勝戦線は譲れない。

