3日間大会のツアー第24戦は、米挑戦4年目の西村優菜(ゆな、26=スターツ)が悲願のツアー初優勝を飾った。

初日から2日連続でツアー自己ベストスコア「63」を連発するなど独走態勢に入り、2位に5打差をつけて出たこの日は、1イーグル、5バーディー、2ボギーの66で回り、通算21アンダーの192。2位に5打差を維持し、3日間トップを守り抜く完全優勝。ツアーデビューから87試合目の歓喜だった。

「やっと勝てたなという感じです。そうですね…」というと涙がこみ上げてきた。「特にこの2年間は、すみません…ものすごい苦しかったので良かったと思う」と目を赤くした。

前半途中に岩井明愛に首位に並ばれ、明け渡す時間帯があったものの、後半はイーグルを含めてバーディーラッシュで再び突き放した。

今季ツアーで日本勢の優勝は、山下美夢有(2勝)と桑木志帆に続く3人目。

この大会の日本勢優勝は2012年宮里藍、18、21年畑岡奈紗に続く3人目。

渋野日向子らからシャンパンシャワーの祝福を受けた西村は、ツアー通算4勝の山下美夢有(25)と同じ身長は150センチと小柄。得意のショットの精度が米挑戦後は年々不安定になっていたが、ここにきて劇的に改善され、初日はフェアウェーキープ率、パーオン率とも100%。2日目もいずれも80%台で、最後は感覚の合うパットで仕留めていた。

2000年度生まれの「ミレニアム世代」「プラチナ世代」の1人。既にメジャー大会のエビアン選手権など通算2勝をマークする古江彩佳(26)に追いつく契機になる。

大阪・堺市生まれの西村は5歳からゴルフを始め、大商大高卒業後の19年11月のプロテストに2位で一発合格。同期は安田祐香、吉田優利、1学年下の現役高校生だった山下、西郷真央、笹生優花らがいた。

20年樋口久子・三菱電機レディースでツアー初優勝を飾り、21年ワールド・サロンパス・カップで国内メジャー初優勝。22年ニッポンハム・レディースで通算6勝目を挙げ、翌23年から米女子ツアーに参戦していた。

年間ポイントランキングは昨季115位でシードを喪失。今季も103位と大苦戦していたが、この優勝でシード問題はクリアされた。ツアー2勝目、初のメジャー制覇を目指し、西村の新たなゴルフ人生が始まる。

◆西村優菜(にしむら・ゆな)2000年(平12)8月4日、大阪・堺市生まれ。大商大高卒業後の19年11月にプロテスト合格。20年樋口久子・三菱電機レディースでプロ初優勝など22年までに国内6勝。23年から米女子ツアー挑戦。趣味は音楽鑑賞。150センチ、47キロ。

【西村優菜V】結果はこちら>>