B1新潟アルビレックスBBは13日、Cダバンテ・ガードナー(27)の退団を発表。同日、B1シーホース三河が同選手の移籍加入を発表した。Bリーグ初年度から3季在籍し、2季連続リーグ得点王を獲得した「大黒柱」が同じ中地区のライバルのユニホームを着ることになった。新潟は今後、ガードナーに代わる新外国人選手獲得の詰めに入る。中地区連覇、2季連続チャンピオンシップ(CS)進出の期待がかかる19-20年シーズンはチームの分岐点になった。

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「新潟の至宝」が移籍した。ガードナーは13日、クラブを通じてコメントを発表した。「新潟のファンの皆様、この3年間ありがとうございました。素晴らしいサポートとたくさんのエナジーを私たちに与えてくれました。新潟のスタッフ、素晴らしいファン、新潟と長岡の街に感謝していますし、皆様の揺らぐことのないサポート、愛に心の底から感謝しています。新潟には素晴らしい未来が待っていると思います」。中心であり続けたチーム、住み慣れた街に感謝を示した。

新潟の小菅学社長(45)は「(移籍は)残念です」。そして「3年間、新潟の屋台骨を支えてくれた」と話した。移籍先の三河は今季中地区4位で、CS進出を逃したが、個の能力の高さはリーグ屈指。208センチのCアイザック・バッツ(30)、203センチのPF桜木ジェイアール(42)のインサイド陣にガードナーが加わることでより強力なライバルになる。

新潟はある程度のモデルチェンジが必要になった。これまではリング下に陣取るガードナーにボールを集め、得点する形が軸だった。「今までの戦い方もあるが、ボールも人も動くバスケにする方法もある」小菅社長は戦術の転換も示唆した。

球団ではガードナー流出に備え、新外国人選手をリストアップしていた。得点力を重視し、調査および交渉を進めている。またガードナーと並ぶスコアラーのPFラモント・ハミルトン(35)とも残留交渉中。「前向きに交渉ができている」と小菅社長は言う。18-19年シーズンは中地区初優勝、CS初出場と飛躍のシーズンだった。19-20年は1歩上のレベル、そしてリーグ優勝を視界に捉えるシーズン。転機を着実なステップにできるかどうかが、ポイントになる。

◆ダバンテ・ガードナー 1991年9月21日生まれ、米国バージニア州出身。マーケット大を卒業後、フランス2部リーグでプレー。15-16年に旧NBL西宮に所属し、得点王を獲得。16-17年に新潟に移籍した。203センチ、132キロ。ポジションはC(センター)。新潟での背番号は54。