新潟アルビレックスBB(中地区4位)は29日、アオーレ長岡で三遠ネオフェニックス(同6位)と対戦する。SG今村佳太(24)が、大ファンでプレーをお手本にし、26日に41歳で事故死した元NBAのコービー・ブライアント氏のために、昨年11月名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦以来の連勝にチームを導く。

「コービーにささげる1勝。たぶん、バスケ選手全員がそう思って臨むはず」。今村は29日の試合の意味をそう話した。事故死を知った27日は1時間以上も記事検索をした。そして、28日の練習でブライアント氏の話題が出ると「本当に亡くなったんだ」という虚無感を抱くとともに「思っていた以上にショックが残っていた」という。

バスケを始めて最初に憧れた選手だった。小学4、5年生のころはブライアント氏のプレー映像ばかり見ていた。「華麗だった。ハードワークもする。かっこよかった」。ダイナミックにシュートを狙うプレーは今も参考にしている。

前節秋田ノーザンハピネッツ戦(25、26日)で今村は5、3得点と相手の厳しいマークに苦しんだ。「相手が注目しているということ。それを打開してこそ本物」。ブライアント氏のように包囲網を突破しての得点量産を誓った。【斎藤慎一郎】