池江璃花子インカレに出たい 594日ぶり実戦へ

  • 都内での練習をオンラインで報道陣に公開した競泳女子の池江璃花子(中央)。右は山本茉由佳、左は持田早智(20年7月2日代表撮影)

白血病から復帰を目指す競泳女子の池江璃花子(20=ルネサンス)が、594日ぶりの復帰レースにエントリーしたことが11日、分かった。レースは29日に行われる東京都特別大会(東京辰巳国際水泳場)の50メートル自由形。関係者は「現時点では出る方向でいます」。昨年2月の白血病公表後初めてで、同1月13日の三菱養和スプリント以来1年7カ月ぶりの実戦となる。

池江は、当面の目標に10月の日本学生選手権(東京辰巳国際水泳場)出場を掲げている。リレー種目は出場校が自由にメンバーを選べるために、ルール上、池江の出場は可能。ただ個人種目で出場する場合は大会前に基準タイムをクリアする必要があり、西崎コーチと相談した上で決めた。

同大会は東京都水泳協会がコロナ禍でレースがなくなったスイマーたちのために独自に開催するもの。出場資格は「救済大会」という性質上「標準記録以内で完泳可能な種目」を選手が申告する特別ルール。池江に限らず、コロナ禍で選手たちに今年のタイムがないためで、同協会関係者は「基本的に性善説に立っています」とした。池江がエントリーした50メートル自由形は標準記録30秒50。なお池江の同種目日本記録は24秒21だ。

池江は、日大部員が新型コロナウイルスに感染した影響で、7月30日を最後にプールで練習していない。7月には「もしかしたら、もう元に戻れないかもしれないという気持ちもあるが、病気の人たちにここまで強くなれると知ってもらいたい」と話している。もちろん体調が最優先で、コロナ禍を慎重に見極めていく構え。タイムや順位ではなく、スタート台に立つことが第1歩だ。【益田一弘】

◆東京都特別大会 東京都水泳協会の独自大会で無観客で行われる。予選、決勝の形式ではなく、すべてタイムレース決勝。選手は1日1種目1本を泳ぐ。今月下旬から小、中、高、シニアの4部門に分かれて東京辰巳国際水泳場で開催。シニアの部は29、30日の2日間。北島康介会長は医療コンサルティング会社の協力を得て、大会開催のガイドラインを策定、午前と午後で選手、競技役員をすべて入れ替えるなどを行う。