白血病から再起を目指す競泳女子の池江璃花子(20=ルネサンス)が、日本学生選手権(10月1~4日、東京辰巳国際水泳場)に出場することが確実になった。日本水連は11日に締め切られた同選手権各種目の暫定ランキングを発表して、池江は出場枠40人の女子50メートル自由形で17位に入った。

関係者は、池江について「インカレの出場に向けて練習しています。体調も特に変わりはありません」。順調ならば、大会第1日の10月1日に登場する見込みだ。

池江は、8月29日の東京都特別大会で1年7カ月ぶりの復帰レースを行った。自身が日本記録24秒21を持つ女子50メートル自由形で、同選手権の参加標準記録26秒86の突破を目標にしていた。594日ぶりとなったレースでは目標タイムを超える26秒32で5組1着、全体の5位に入った。レース後は涙を流し「第2の水泳人生の始まり」と話している。

同選手権はコロナ禍を鑑みて、個人種目は1人2種目以内など制限があり、エントリーの確定は17日になる。池江は現在、暫定17位だが、他選手の動向次第でランクが上がる可能性がある。ちなみに暫定1位は池江と仲がいい東洋大の今井月で25秒00となっている。女子50メートル自由形は10月1日に予選→決勝で行われる。

池江は昨年9月の前回大会で一時退院を利用して、3日連続で会場を訪問。日大の仲間たちを応援した。その際に「来年は絶対に自分がインカレに出てやるという気持ちになった」と誓った。今年7月には大目標を24年パリ・オリンピック(五輪)として、当面の目標には同選手権出場を掲げていた。