各種目フリーで争われ、ソロシニア(大学生・社会人)女子は、リオオリンピック(五輪)チーム銅メダルの小俣夏乃(24=アクラブ調布)、同男子は内田吉信(37=世田谷ASC)が優勝した。無観客開催ながら、選手たちは熱のこもった演技を見せた。

小俣が五輪メダリストらしいレベルの高い泳ぎを見せた。大会で泳ぐのは19年の世界選手権以来1年2カ月ぶり。「観客もいなくて違う感じだったが、練習に近い泳ぎができてよかった」と笑顔を見せた。

国士舘大4年生だった2年前に、大学選手権マーメイド杯でソロを泳いでいるが、「ソロのために練習したのは6年ぶり。1人で泳ぐのは緊張した」。それでも週に4、5日、自分自身を大きく見せようと練習してきた成果を発揮した。

昨年、日本代表候補から外れ、「辞めようとも思った」というが、今は11月の日本選手権(山口きらら博記念公園水泳プール)に向け、練習の真っ最中。同大会ではソロのテクニカル(T)とフリー(F)、チームTとF、フリーコンビネーションの5種目に出場を予定している。

現在の日本代表候補に対しては、複雑な思いを持ちながらも「いろいろ不安なことがあると思うが、今までやってきたことに自信を持ってやってほしい。応援してます」とエールを送っていた。

◆各1位成績

▽チーム15~18歳(出場1組)

東京ASC(石島楓子、古口沙羅、稲富愛佳、中板清乃、稲冨優美花)=77・4000

▽ソロ15~18歳(出場9人)

鈴木ひかり(アクラブ調布)=80・3333

▽ソロシニア女子(出場5人)

小俣夏乃(アクラブ調布)=87・1000

▽ソロシニア男子(出場2人)

内田吉信(世田谷ASC)=65・5667

▽ソロ13~15歳(出場7人)

池本奈緒(アクラブ調布)=69・4000