5日に行われるWOWOW開局30周年記念テニスフェスティバルに登場する日本男子のエース、錦織圭(30=日清食品)が4日、オンラインで会見を開き、来年に向けて「すごく待ち遠しい。早く試合をしたいというのが1番」と話した。また、東京オリンピック(五輪)については「選手も国民の皆さんも、今、オリンピックがどうだというのは考えづらいと思う。自分としては、しっかり準備だけはしたい」と、新型コロナウイルスの感染拡大で開催が危ぶまれる中、複雑な胸の内を明かした。主な一問一答は次の通り。

 

-シーズン後は、どうやって過ごしているか

錦織 肩を痛めたので、まだサーブは打てていない。ただ、そのほかのところは、米国に帰ってしっかり練習していた。

-肩は痛むか

錦織 まだ完全ではない。今、リハビリを重点的にやっているので、来年には確実に大丈夫だと思う。

-今シーズンはどんな年だったか

錦織 みんなにとってもそうだったと思うが、大変な年だった。大会数もない中で、僕の場合は1年、けがでプレーできなくて。感覚を取り戻すのには苦労した。取り戻してきたかなっていうところで、大会も終わってしまった。

-外から見ていて、今季のテニス界はどうだったか

錦織 また新たな選手、若い選手がちょくちょく顔を出してきたのは感じていた。今年、そのトップ10と対戦ができなかった。そこはちょっともどかしい。早くあのレベルと戦いたいなというのはすごくある。

-東京五輪に向けての思いは

錦織 これに関しては、自分自身がどうこうできる問題ではない。オリンピックがあるならあるで、それに向けてしっかり準備をする。気持ちの準備が一番、大きい。

-30歳を超えて、成長している手応えは

錦織 まだまだ、楽しみな部分はある。自分が、もうちょっと改善していかないといけなかったり。そういうのも自分の中では楽しかったりする。来年は、ひとつでも多く試合を、1年の初めの方にこなせるように頑張りたい。

◆WOWOW開局30周年記念番組「WOWOWテニスフェスティバル2020」は、5日午後1時よりWOWOWプライムで無料放送。WOWOWメンバーズオンデマンドでも無料ライブ配信。