10~12Rで準優勝戦が行われ、小野生奈(32=福岡)、守屋美穂(32=岡山)は、女子レーサーとして史上3人目(通算4度目)のSG(スペシャルグレードレース)優出を狙ったが、ともに優勝戦へ進出できなかった。

小野は準優11R、5コースから1Mは差し場がなく、外を回る形となり、5着に終わった。

守屋は準優12R、4コースから差し伸びたが、2Mで平本真之にさばかれ3着に終わった。

これまで、女子レーサーのSG優出は3度しかなかった。最初は01年6月、寺田千恵が、からつボートで行われたグランドチャンピオンで優勝戦1枠をゲット。1コースを主張したが惜しくも5着に敗れた。2、3度目は横西奏恵さん(引退)が進出した。06年3月、平和島ボートで行われたクラシック(優出6着)と、11年5月、尼崎ボートで行われたオールスター(優出6着)の2度あった。

男女が同じ舞台で戦うボートレース。男子は52キロ、女子は47キロの最低体重制限がある分、混合戦では女子レーサーが体重差を生かせる場合がある。売り上げ、人気とも年を追うごとに高まる女子レーサーは、今後もボートレース界のトップ舞台、SGレースでの活躍を目指す。

◆ボートレースとは 1周600メートルのコースを3周して争う。エンジン、ボートはレース場所有のものを各選手が抽選して使用。エンジン付属のプロペラなどを調整して、レースに臨む。1日現在、選手は1586人、うち女子は235人。最年長は74歳。最年少は17歳。