体操・全日本種目別選手権(6月10、11日、東京・国立代々木競技場)で、ゆかと跳馬の2種目制覇を果たした南一輝(23=エムズスポーツクラブ)がこのほど、母校の仙台大を訪問、10年の内村航平以来となる2冠獲得の快挙達成を報告した。

ゆかでは、仙台大の先輩、五島誉博(27)が17年、国際大会で披露し認定されたG難度の大技、ゴシマ(前方伸身宙返り3回半ひねり)を初披露したのに続き、G難度リ・ジョンソン(後方かかえ込み2回宙返り3回ひねり)を連続で成功。15・133点の高得点をマークした。「(ゴシマの披露は)1週間前に急に思いついた。このクオリティーでやっているのは世界では自分だけだと思う」と、大技を完璧に決め、表彰台の頂点に立った。

跳馬は、翌24年に迫ったパリ五輪を見据えて新たに挑戦。大技ロペス(伸身カサマツとび2回ひねり)を決め、14・783点をマーク。それでも、「今回は運が良かった。実力が伴っていないので、次は実力で“1番輝ける選手″になる」とさらに高みを目指す。

南は世界選手権(9月30日~、ベルギー)代表に内定。今後は世界ユニバーシティゲームズ(8月、中国)、全日本シニア体操競技選手権(9月)を経て、世界選手権に臨む。「(世界選手権は)パリ五輪につながる大会。自分の演技から日本を引き上げたい」と決意を示した。“1番輝ける選手″になるため、これからも進化し続ける。