元卓球男子日本代表監督の倉嶋洋介氏が設立した一般社団法人「T-NEXT」は31日、株式会社MITS Technologies(MITS社)との「卓球による認知症予防・改善に関する共同研究」に関する一次調査の結果を公表した。卓球は単なる運動ではなく、認知機能を活性化する効果があることが明らかになった。

共同研究では、60~80歳の男女各2人を対象に卓球のプレー前後の脳活動パターンを調査。前頭前野の刺激、脳の情報処理の効率化の進行、意欲・ポジティブ感情の向上などが確認された。他のスポーツと比べ、卓球は身体活動と瞬時の判断・予測を同時にする特性があることから、認知機能の維持や認知症予防への応用が期待されるという。

同社は「卓球は脳の司令塔である前頭前野を刺激するスポーツであることから、『卓球は認知症予防や認知機能維持のための運動』としても大いに期待ができます」と成果を示している。

倉嶋氏は「卓球は、全身を使うだけでなく、高度な認知活動が求められるスポーツです。動体視力をはじめ、相手の動きを予測し、瞬時に判断する一連の認知活動を絶えず繰り返すことに加え、ダブルタスクやトリプルタスクともいえる複雑な情報処理を自然に行うことが、卓球ならではの大きな特徴です。また、卓球は天候に左右されず、小さなスペースで幅広い世代が楽しめる生涯スポーツです。ラージボールや座位での卓球など、一人ひとりの身体状況に合わせて取り組めることに加え、ラリーを通じて人と人とのつながりや笑顔が生まれることも、大きな魅力です」とコメントしている。