カーリング女子で五輪2大会連続メダルの吉田知那美(35)が16日、長野・軽井沢アイスパークで行われたトークショーとカーリング教室に出演した。イベント後取材に応じ、「今カーリングが…」と、競技への注目度の低下を指摘し、危機感を示した。
8月から国内大会がスタートした。古巣のロコ・ソラーレやミラノ・コルティナ五輪代表のフォルティウスらが出場し、五輪後の新たなシーズンの開幕戦だった。だがチケットは完売せず、スタンドには空席が目立った。ロコ・ソラーレがメダルを獲得した18年平昌五輪、22年北京五輪後との違いを感じたという。「いつもオリンピック後って大フィーバーしていた。でも今回は…。なので頑張って毎日カーリングの何かが発信できればと思ってやっているんです」と明かす。
ロコ・ソラーレは「そだねー」で18年流行語大賞に輝くなど、カーリングブームを呼んだ。だが一過性だったことに気づいた。「確かにオリンピック前や本番で盛り上がってくれるからいいって勝手に思っていた。それはみんなの協力があったからだったんだなって」と考える。
愛するカーリングのために、自身ができることを探す。その一つがSNSだ。日ごろ、積極的に自身のインスタグラムを更新している。「選手の素顔や活動が見えてこないと応援しがいがないというファンの声があったので」と理由を口にする。投稿がネット記事に転載されることも、「シェアしてもらえるに越したことはない」と理解。「毎日1日1回は『カーリング』というニュースが日本に流れればいいなと心がけている。日本のカーリング人気が鎮火しないように頑張らなきゃ」と意気込む。
ロコ・ソラーレを3月で退団し、プロ選手に転向。イベントやメディア出演のオファーも活発に受けている。「それもカーリングのため」と笑った。カーリング普及へ、使命感にあふれている。【保坂果那】


