光永翔音(21=中大)が初の金メダルを獲得した。前回23年杭州大会覇者の松元克央を破り、日本勢2大会連続の頂点に立った。

予選は52秒54で全体7位通過。「なるべく力を使わずに、慌てずゆっくりいこうと思っていたら、ちょっとゆっくりいきすぎて、ラストあまり上げられなかった」と、反省していた。

前日22日の男子400メートルメドレーリレーでは第三泳者を務め、日本新記録での銀メダル獲得に貢献。連戦で、起床時には「思った以上の疲れがあった」という。

自己ベストは3月の日本選手権でマークした51秒08。決勝に向けては「自分のベストを大きく更新しなければならない」と気合を入れつつ「あまり欲を出さずに日本開催でのアジア大会をしっかり楽しんでレースできれば」と見据えていた。

光永は東京・日大豊山高時代は野球と競泳の「二刀流」と注目を集めた。最終学年は野球を優先し、7月の東東京大会では4番打者で準々決勝まで進出した。高校卒業後は競泳に専念。中大でさらに成長を遂げた。

一方でドーピング違反も起こした。日本アンチ・ドーピング機構から、ドーピング違反で昨年11月5日から4か月の資格停止処分を受けた。昨年9月の日本学生選手権時の検査で、せきの症状を抑えるために使った薬に含まれていた禁止物質が検出された。光永が医師に禁止物質を含む薬は避けたいと伝えていたにもかかわらず、当該の薬を処方された点が考慮され、資格停止期間が短縮された。「自分の意識の低さが招いた結果」と反省。紆余曲折を経て、アジア大会で頂点に立った。