日本の攻撃は素晴らしかった。松島と福岡の両WTBはもちろんだが、攻撃プランを立てたトニー・ブラウン攻撃コーチに10点をあげたい。パスで大きく左右に振り、今度は逆に振ることで相手のディフェンスを崩した。もちろん、そのプランを遂行した選手たちが素晴らしいのだけれど。

松島のトライは、福岡と2人並ぶことによって生まれた。普通なら左に福岡、右に松島で大きく開いているのだが、日本代表では並べて使うことがある。スピードがあり、ステップワークも巧みな2人が並ぶことは相手にとっても守りにくいし、脅威となる。

攻撃の切り札2枚を、最大限に生かした戦術。福岡を止めれば松島が、松島を止めれば福岡が来る。そこに意識を集中すれば、中をやられる。もちろん、安定したスクラムがあってのオプション。それができることが、今の日本の強みだ。(元日本代表)

今泉清氏のスコットランド戦日本代表採点
今泉清氏のスコットランド戦日本代表採点