<テレビ東京アナウンサー 鷲見 玲奈>

 現在放送中の「追跡LIVE !  SPORTSウォッチャー」(平日午後11時58分、土曜午後11時、日曜午後10時54分)で水曜日と土曜日を担当しています。平昌ではスポーツキャスターとして初めて五輪を取材させてもらいました。「ついに関われるんだ」といううれしさはありましたが、すごく緊張して取材当初は視野が狭くなっていました。でも、その中で予選敗退してしまった選手や思うようにいかなかった選手の姿を見て、五輪への思いの強さをすごく感じて。「それを伝えるためにはどうしたらいいんだろう」と考えるようになりました。

 平昌五輪ではスピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒選手が印象に残っています。普段の取材でもあまり感情を表に出さない選手なんですがフラワーセレモニーではすごい笑顔で表彰台に飛び乗ったんです。ガッツポーズしながら。その瞬間を見たときに「本当に喜びを爆発させてるんだな」と思って、見てるこっちもうれしくなりました。

 普段の取材では先入観を持たないように気をつけています。選手に対するいろんな記事があるけれど、それをそのまま「そうなんじゃないか」という意識の下に聞いてしまうと、どんどん事実って曲がってしまう。フラットに質問することの大切さを感じています。あとは現場に足を運ぶこと。行ける機会がある取材にはとにかく行こうと思っています。

 入社1年目に世界卓球東京大会に関わらせてもらってから、卓球をずっと取材させてもらっています。14歳の張本智和選手に注目しています。張本選手は昨年の世界選手権と1月の全日本選手権でエース水谷隼選手に連勝しているんですけど、今月3日に開催された国内トップ選手12人が戦う「ジャパントップ12」では、水谷選手が張本選手に勝ったんです。今回の負けを糧に張本選手も強くなるでしょうし、水谷選手もまだまだやれるんだってところを見せたいという話だったので。めちゃくちゃ熱いですよ、卓球。魅力を1時間くらい話したい(笑い)。

 東京五輪にも何らかの形で関わりたいです。先のビジョンがあった方がいいと言われたりもしますが、今まで目の前の仕事に集中してきました。今回平昌で選手にインタビューする中で、皆さんも4年後ではなくて目の前のこと、目の前の大会に集中しているんです。それを聞いて「これだ ! 」と。私も信じて突き進もうという気持ちになりました。東京五輪まで突っ走ります。

(2018年3月21日東京本社版掲載)

【注】年齢、記録などは本紙掲載時。