【パリ6日(日本時間7日)=竹本穂乃加】LAでもう1度! 世界ランキング1位の開心那(15=WHYDAH GROUP)が2大会連続の銀メダルを獲得した。45秒間で技を自由に演技する「ラン」で最高得点で競う方式で、最終の3回目に92・63点をマーク。日本史上最年少となる12歳11カ月で銀メダルを獲得した東京五輪に続く銀となった。米国に家を持つことが夢の15歳は28年ロサンゼルス五輪を視野に入れた。
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うれしさと、ちょっぴり悔しさが残った。開は「またメダルをとれてうれしい気持ちと、また銀メダルで、金メダルに1歩届かない悔しい気持ちがある」。金メダルまであと0・55点差に迫る、銀メダルだった。
最高の出来だった。3位で迎えた最後のラン。思いを板に乗せ、金具部分でコースの縁を削るように滑る「ノーズグラインド」や高難度の空中技を完璧に演技した。この日のベストパフォーマンスを披露して2位に浮上。「練習では1回も通せてなかったラン。やりたかったことを出し切れた。過去イチうれしい」。表彰台からの景色は、最後のランで失敗した21年東京五輪よりも、輝いて見えた。
1本1本に観客が熱狂して、仲間たちと抱き合った。有観客での五輪は初めて。「パリは観客がすごくたくさん入っていて、すごく盛り上がっていて、本物の五輪を体験できた感じ」と歓声の波に乗った。
東京五輪後、身長は約20センチ伸びて170センチになった。体重も増加。スケートボードは体重のかかり方など繊細なバランスが鍵を握る。変化によるギャップに苦しむ選手も多いが、正確な技術でものともしなかった。決勝の後は、仲間たちとパスタでお祝いした。
夢は「一生スケーター」という。「アメリカに家を持ちたい。大きくなくてもいいので」。イメージは、米国滞在にいつも訪れるサンディエゴ、庭にプライベートのパークをつくって、思う存分にスケートを楽しむ。そのためにも「次はLA(28年ロサンゼルス五輪)に向けても出られるように頑張りたい」。銀メダルでちょっぴり感じた悔しさを晴らすのは3大会連続の五輪。4年後のLAだ。
○…開は、師匠の助言で衣装を決めた。6日の予選直前、5歳から開を知る堤祐介氏(44)の携帯に本人から「衣装で迷っている」と連絡があった。開が北海道で活動している際は週3回は訪れる施設を経営する堤さんは「(演技の)スタイル的に、へそ出しが合う」とアドバイスしたという。堤氏は「開だけはスタイルを貫いて、他の選手と違うラインを使っていた。僕の心の中では、ぶっちぎりの金メダル」とほめていた。
◆開心那(ひらき・ここな)2008年(平20)8月26日生まれ、北海道苫小牧市出身。5歳で競技を開始し、小5の時に日本選手権制覇。東京五輪では日本人史上最年少メダルとなる12歳11カ月で銀。南国好きの母がつけた名前の由来は「ココナツ」。身長は東京五輪から22センチ伸びて170センチ。血液型O。



