平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)のフィギュアスケート男子で2連覇が懸かる羽生結弦(ANA)のコーチ、ブライアン・オーサー氏が5日、会場のある江陵で取材に応じ、右足首故障からの復帰を目指す同選手について「もちろん個人種目は出る」と明言した。故障の原因となった大技の4回転ルッツは回避するという。

 9日からの団体は回避する方向となっており、16日のショートプログラムに照準を合わせる。年明けに練習を再開したばかりだが、オーサー氏は「(ジャンプは)4回転ルッツ以外は全ていい状態だ。彼はトレーニングがよくできている。驚きだ。当然、金メダルが狙える」と太鼓判を押した。

 羽生は昨年11月のNHK杯の公式練習で4回転ルッツに挑んで転倒。右足首の靱帯(じんたい)を損傷し、腱(けん)と骨に炎症も見つかった。昨年末の全日本選手権も欠場したが、昨季世界選手権優勝などの実績が評価され、平昌五輪代表に選ばれた。