国連総会のライチャーク議長は26日、平昌冬季五輪(ピョンチャン・オリンピック)が始まるのを前に、昨年11月に無投票で採択した五輪・パラリンピック期間中の停戦決議を順守するよう「心から全ての加盟国に要請する」と呼び掛けた。

 ライチャーク氏は26日の本会議で、現在も続いている武力紛争の当事者たちには「争いを平和的に解決する機会が生まれるように、お互いに攻撃を停止する」ことを求めた。

 五輪停戦は紀元前8世紀のギリシャに起源があるとされ、国連総会ではリレハンメル冬季五輪の前年の1993年に停戦決議が採択されており、以来恒例化している。

 昨年採択された決議は、平昌五輪に参加する選手や関係者が安全に往来できるよう、五輪開幕の7日前からパラリンピック最終日の7日後までの停戦を求めている。