韓国は開催国の面目を施す活躍だった。メダルは目標とした金8個を含む20個に届かなかったが、17個は2010年バンクーバー五輪の14を上回って過去最多、金メダル5個も06、10年五輪の6個に次ぐ数となった。

 前回まで全てスケートだった内訳に、そり競技やカーリング、スノーボードが加わった。自国開催の五輪に向けて苦手克服に努めた結果で、選手団の金志〓団長は「さまざまな競技でメダルを取れたのは大きな成果」と強調した。

 バンクーバー五輪は、ソウル夏季五輪を開催した1988年から90年に生まれた「88(パルパル)の子」が主力だった。代表格でフィギュアスケート女子の金妍児は既に引退し、スピードスケート女子500メートルの李相花は3連覇を逃した。

 代わって若手が台頭した。お家芸のスピードスケート・ショートトラック女子では19歳の崔■禎が2冠を達成。スケルトン男子は23歳の尹誠彬が圧倒的な強さで制し、雪上競技初のメダルとなったスノーボード男子パラレル大回転2位の李相昊は22歳だ。

 カーリング女子も銀メダルと大躍進。社会現象を巻き起こし、会場は熱気に包まれた。

※〓は土ヘンに庸、■は王ヘンに民