ノルディックスキー複合で22日に行われる団体の出場選手が21日に発表され、日本は前半飛躍(ヒルサイズ=HS142メートル)に永井秀昭(岐阜日野自動車)山元豪(ダイチ)渡部善斗、渡部暁斗(ともに北野建設)のオーダーで臨むことになった。個人2種目に続いて渡部剛弘(ガリウム)が外れた。

 21日の公式練習には渡部剛のみ参加。20日の個人ラージヒル(LH)に出場した4人は体力の回復を優先し、選手村で調整した。日本チームの正木啓三監督は「メダルを目標にいきたい」と述べ、2連覇を達成した1994年リレハンメル五輪以来、24年ぶりの団体の表彰台に意欲を示した。

 日本は20日の個人LHで、渡部暁の5位を筆頭に全員が20位以内に入った。鍵は前半飛躍で、後半距離(20キロ)へどれだけリードを奪えるかが焦点。正木監督は「今回選んだ4人は飛躍の調子がいい、ベストのジャンプが出れば、かなりの得点を稼げるのではないか」と期待した。

 個人LHで表彰台を独占したドイツが実力で抜きんでており、2連覇を狙うノルウェーも地力は高い。日本はオーストリア、フランス、フィンランドと銅メダルを争う展開が予想される。