小口は4回戦で今大会の自己ベスト53秒11を出したが、前日から順位を上げられず19位。「最初から出せないのは実力不足。充実感よりは悔しさでいっぱい」と振り返った。

 長野市のそり競技施設「スパイラル」で職員として働き、職員仲間の協力も得て現役復帰して日本代表への道が開けた。そのスパイラルは今季限りで製氷をやめる。「オリンピック(五輪)で結果を出してコース閉鎖やめようよ、と持っていきたかった。若手にはごめんねという気持ち」。初めての五輪はそんな悔しさも残った。