初代表の小林陵侑(21=土屋ホーム)が、日本勢最高の10位タイに入った。竹内択(北野建設)は22位、小林潤志郎(雪印メグミルク)は24位。葛西紀明(45)は33位で2回目に進めなかった。同種目で日本勢の入賞なしは88年カルガリー五輪以来。日本は19日の団体で巻き返しを図る。

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 世界のジャンプに圧倒された。チーム力の差を、思い知らされる試合だった。強い選手は、風なんか全然関係ない。追い風でも平気で飛ぶ。風がどうのこうの言うのは、弱いチームの言い訳にすぎない。

 ノルウェーやドイツなど欧州の強豪は、トップ選手の下に多くの有望な選手が控えている。日本は長い間葛西に頼ってきていたために、次に続く選手がいない。とりあえず、10人くらいの選手をコンチネンタル杯などに派遣し、チーム内で競い合って少しでも底上げを図ること。もっとタフな選手が出てこないと世界では戦えない。

 団体戦は日本のチーム力に期待したい。今の調子は5人とも大きく変わらないと思うだけに、誰がチーム戦にふさわしいか。ノルウェーとドイツは抜けているが、3位争いはできるはず。(98年長野五輪ジャンプ・ラージヒル団体金メダル)