高木美帆(23=日体大助手)が惜しくも日本勢メダル第1号を逃した。全12組のレースで11組目に登場し、同年代の強豪アントワネット・デヨング(22=オランダ)と同走。4分1秒35で5位だった。

 4年前のソチ五輪(オリンピック)選考会で、まさかの代表落選。「覚悟が足りなかった」と意識を変え、ソチ後に発足した日本のトップ選手を集めたナショナルチームで滑りを磨いてきた。16年のワールドカップ(W杯)で初優勝。今季は1000メートルで2位3度、得意とする1500メートルは4戦全勝、3000メートルも昨年12月に日本人初優勝を飾った。今季その3種目で表彰台に立ったのは世界でただ1人。世界屈指のオールラウンダーに成長し、2度目の五輪に臨んだがメダルにはあと1歩届かなかった。

 佐藤綾乃(21=高崎健康福祉大)は自己ベストとなる4分4秒35で8位、菊池彩花(30=富士急)は4分13秒25で19位だった。

 高木は12日に女子1500メートル、14日に女子1000メートルに出場。借りを返す機会はまだある。