中長距離のエース高木美帆(23=日体大助手)が悲願の銀メダルを獲得した。

 最終14組で世界記録保持者ヘザー・ベルフスマ(米国)と同走し1分54秒55。

 今季のワールドカップ(W杯)では4戦4勝。「譲れない」と語る得意種目でトップとわずか0秒20差のシルバーメダルだった。

 10日に出場した女子3000メートルは5位。スケート大国オランダ勢に表彰台を独占され「良い刺激が入った」と話すなど、肌で感じた感覚もプラスに働いた。

 15歳で出場したバンクーバー五輪で同種目23位、ソチ五輪は代表落選と屈辱に涙をのんできた高木美帆が、長き道のりを経て、ついにメダルを自分の手に収めた。

 イレイン・ブスト(31=オランダ)が金メダルだった。日本勢は小平奈緒(31=相沢病院)は1分56秒11で6位入賞、菊池彩花(30=富士急)は1分58秒92で16位だった。