日本記録保持者の大迫傑(28=ナイキ)が、東京オリンピック(五輪)代表へ大きく前進した。

自らの日本記録2時間5分50秒を更新する2時間5分29秒でゴール。日本人トップの4位に入り、五輪代表3枠目の最有力候補になった。

レース後、大迫は「ずっと狙っていた大会だった。まだ内定は出ていないが来週次第だが、次につながる走りが出来たかなと思う。9月に(MGCで)3番になってから1人苦しい戦いだった。しっかり走れてよかった」と涙し、言葉を詰まらせた。

涙をぬぐいながら「(ケニアでの苦しい練習は)勝ちたい気持ちだけでやって来た。自分に挑戦ということで負けないようにチャレンジできたので次につながる。東京オリンピックが決まれば、そこでまた元気な走りが出来るように、少し休んで練習していきたい」と話した。

「(後半の立て直しは)自分のキャパシティー以上を走ってしまうとそこからつぶれてしまうと思ったので、うまく体と対話しながら走れた。(家族の応援は)2カ月半会えなかったが、力になった。自分自身を超えるという意味でチャレンジ出来たことは、次につながる大きなチャレンジだった。(五輪代表3枠目の候補に)後は待つだけ。ベストは尽くせたので、しっかり待ちたい」と語った。