8日の名古屋ウィメンズマラソンで2時間20分29秒で優勝し、東京オリンピック(五輪)代表に内定した一山麻緒(22=ワコール)が9日、名古屋市内で一夜明け会見に臨んだ。前夜は「3時間だけ」しか眠れなかったそうで、「起きたときに見える景色が特別変わったとかではなく、今日はいい天気だなと思った」と笑った。

レース翌朝の練習も通常通りこなし、「筋肉痛はちょいちょいあるが、悪い筋肉痛じゃない」と心地よい疲労感を感じている様子。前日のレースについては映像で一部を見返した。「今までと違って30キロ以降に失速せず、自分で行けた。やりたかったレースができた」と振り返った。

レース後にはメールなどで次々とメッセージが届いており、その多くをまだ開封できていない状態という。それでも高校時代の恩師からはレース後に「新たな歴史をつくったね」と祝福され、電話で感謝の意を伝えたことを明かした。

東京五輪に向けて、「世界とのタイム差は大きい」と認識している。その差を詰めていくために「スピード、持久力を上げていきたい」と話した。