大阪国際女子マラソン初優勝を飾った一山麻緒(23=ワコール)が“鬼メニュー”での強化に気合を入れた。大会から一夜明けた1日、大阪市内で会見。約半年後に迫る札幌開催の東京オリンピック(五輪)に向け「期間は十分にある。昨日のような速いペースを経験できたのは、いい刺激になった」と分析した。

16年ぶりの日本記録更新はならなかったが、日本歴代5位で大会新記録の2時間21分11秒。昨年末に体調不良となり、永山忠幸監督(61)は「(約5日間)完全休養で“鬼メニュー”に取り組ませていない」。五輪を想定し「体調を壊さない限り、ほぼ100点満点の練習をこなすのが強さ。苦しくなる地点を42・195キロの中で少しでも後ろにもってくれば、勝算がある」と伸びしろを明かした。

5月から国内で高地合宿を計画。一山は「もっときつくなると思ったら怖いですけれど、頑張ります」と笑顔で言い切った。メダル争いの基盤を作り上げる。【松本航】