コロナ禍での東京オリンピック(五輪)開催の是非をめぐり、弁護士の宇都宮健児氏がオンライン署名サイト「change.org」上で5日に始めた大会中止を求める活動で、9日午前11時すぎまでに30万人近い賛同が寄せられた。

宇都宮氏は「人々の命と暮らしを守るために、東京五輪の開催中止を求めます」と主張。英語版も作成して、世界中に呼びかけを続けている。

一方、同じサイトには8日になって、開催の「支持」を呼びかける動きが登場。作家、政治評論家の竹田恒泰氏が呼びかけたもので、9日午前11時すぎまでに約1万8000人が賛同した。

竹田氏は「change.org」の中で、「5月7日にSNSで池江璃花子選手に『五輪中止』や『反対』の声を上げるべき、との書き込みが溢れたことを知り、五輪開催賛成の署名をすることを決めた次第です」と主張。宇都宮氏が訴える反対の署名の数に及ばなくても「それなりに『開催すべき』と思う人々がいること、決して世論は開催反対で染まっているわけではないことを示すことができたら、目標は達成できたと考えます」などとしている。