板橋美波(21)荒井祭里(20=ともにJSS宝塚)組が、281・58点で7位に入った。開催国枠での東京五輪出場を確実にした。

午前の予選は280・38点で7位通過。板橋は「300点が目標でした。決勝ではミスを改善したい。メダルをとれるように頑張りたい」。荒井も「280点は自分たちの中では低い得点。修正したい」と話していた。300点は届かなかったが、7位入賞した。

板橋は、16年リオデジャネイロ五輪高飛び込みに8位入賞。しかしリオ後は18年に目、19年に左足と手術が続いた。回復の途上で出場した昨年2月の代表選考会は、個人種目での権利獲得を逃していた。直後のコロナ禍による五輪1年延期で、時間的な猶予を得ていた。板橋はこの日「1年の延期で調子も戻ってきた。足が痛くて跳べないということはない。今の状態は(ベストに比べて)6~7割になっている」と話した。

日本は、シンクロ種目について開催国枠を1つずつ持っている。今大会の結果を受けて、選考委員会が総合判断するが、著しく競技力が劣らなければ、今大会の出場ペアを五輪代表として内定する方針だ。

今大会の同種目は出場11組。決勝は出場12組だけに、演技を終えれば、すべての組が決勝に進む形ではあった。ただ板橋、荒井組は7位入賞と力を示した。