【ノーカット会見:近藤健介】メジャーに挟まれ4割6分7厘 侍が誇る打撃職人の思考

走者をためて、大谷に回す―。侍ジャパンの2番近藤健介外野手(29=ソフトバンク)が、1次ラウンド4連勝の立役者になりました。1番ラーズ・ヌートバー外野手(25=カージナルス)と3番大谷翔平投手(28=エンゼルス)をつなぐ重責。オーストラリア戦に「2番右翼」で出場し、2回に適時二塁打を放つなど2安打1打点。4試合で打率4割6分7厘、1本塁打、5打点と大活躍しました。「ダル君」「翔平」と語るメジャー組との〝化学変化〟など、オーストラリア戦後のインタビューを、ノーカットでお届けします。

プロ野球

◆近藤健介(こんどう・けんすけ)1993年(平5)8月9日生まれ、千葉県出身。横浜から11年ドラフト4位で日本ハム入団。12年には日本シリーズに、球団初の高卒新人野手として出場。17年に規定打席不足ながら記録した打率4割1分3厘は、100打席以上の選手では球界最高。19、20年には最高出塁率のタイトルを獲得。18、20、21年ベストナイン。7年総額50億円の大型契約でFA移籍、今季からソフトバンクでプレーする。171センチ、86キロ。右投げ左打ち。

<WBC:オーストラリア1-7日本>◇1次ラウンドB組◇12日◇東京ドーム

日本が4戦全勝で1次ラウンドを終え、B組1位での準々決勝進出を決めた。主役の1発で最高の展開にした。初回、無死一、二塁から大谷翔平投手(28=エンゼルス)が右翼超えに特大の先制3ラン。看板直撃の衝撃的な今大会初本塁打で勢いづいた。先発の山本由伸投手(24=オリックス)は4回無失点と、つけ入る隙を与えない投球だった。3回に単打1本を許した以外はパーフェクト。全イニング2奪三振の計8奪三振でオーストラリアを圧倒し、WBCデビューで世界に実力を示した。

「いい流れでできている」

――チームは快勝でした

初回、先攻ということもあって先制点が取れたので、そこからいいリズムで試合が進んだかと思います。

――1打席目はチェンジアップ

はい。走者が一塁にいたので一、二塁間は最低でも打ちたいと思った。そこに打てる球が来て、うまく反応できたと思う。

――2打席目はヌートバーの盗塁の後だった

チャンスに進んでくれたので思い切ってスイングを仕掛けたいと思った。変化球も多少頭にあったのでうまく対応できた。スライダーです。

――1次ラウンド、4割7分5厘でした

本文残り69% (1977文字/2870文字)