【違和感はない】オリックスは主将を置かないのに、頓宮裕真はなぜ自ら名乗り出たのか

オリックスがリーグ3連覇へ向けて、着実に優勝マジックを減らしています。過去2年はペナントレースが大激戦となり、中嶋聡監督(54)が就任して以来、初のマジック点灯。その裏側には〝自称キャプテン〟の盛り上げぶりがあった? 打率3割1分2厘で首位打者の座に座る頓宮裕真捕手(26)は、本塁打数16、打点46もチーム1位(9月3日現在)。打線をけん引しながら、チームが1つになる雰囲気づくりにも一役買っていました。サムネイルは、入団時に焼き肉の名門から贈られた黄金!のトング。負けない輝きを放つ5年目です。

プロ野球

◆頓宮裕真(とんぐう・ゆうま)1996年(平8)11月17日、岡山・備前市生まれ。伊部小1年から軟式野球を始め、備前中では瀬戸内ボーイズに所属。岡山理大付では1年夏からベンチ入りし、秋から正捕手で高校通算24本塁打。亜大では1年春からベンチ入りしリーグ戦14本塁打。18年ドラフト2位でオリックス入団。昨季まで4年間の通算は167試合出場、打率2割2分8厘、21本塁打、63打点。今季はすでに、すべてでキャリアハイを更新する107試合出場、118安打、16本塁打、49打点をマーク(9月3日現在)。182センチ、103キロ。右投げ右打ち。

中嶋監督のツッコミ

主将制度がないはずのオリックスに、キャプテンが誕生した? 8月26日ロッテ戦(京セラドーム大阪)の試合前。頓宮が円陣で声を張った。

8月11日、ビジターの楽天戦でも円陣の声出しを行った頓宮(広報左)。輪の中心にいる頻度が高い=楽天生命パーク

8月11日、ビジターの楽天戦でも円陣の声出しを行った頓宮(広報左)。輪の中心にいる頻度が高い=楽天生命パーク

「キャプテンということで…今日も頑張りましょう!」

隣にいた中嶋監督がすかさず、手を振り「違う、違う」とばかりにツッコミ。ベンチは笑いに包まれた。

翌27日も「来週からCマーク付くんで、よろしくお願いします!」と宣言すれば、指揮官は「ない、ない」と否定した。

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野球

磯綾乃Ayano Iso

Saitama

1991年(平3)埼玉県春日部市生まれ。早大から14年入社。
整理部を経てアマチュア野球担当、阪神担当からサッカー担当に。
大学時代はインドの国民的スポーツ「カバディ」に夢中になり、全日本カバディ選手権で4強入り(出場6チーム)。