吉本新喜劇〝ワル〟の顔 太田芳伸 今田耕司のゲキ「長所伸ばせ!」胸に 道一筋20年

チンピラ、強盗、借金取り。鋭い眼光に、派手なスーツがよく似合う。吉本新喜劇にあって悪役をやらせたら天下一品。太田芳伸(43)がワルを演じて20年。しかし、素顔はアルバイトをしながら、NSC(吉本総合芸能学院)と大学に通った苦労人。5月9日には「太田芳伸の成り上がり道Lv・1」(大阪・日本橋ポルックスシアター)で堂々の主役を務める。【取材・撮影=三宅敏】

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悪役演じて20年の太田芳伸。もはや吉本新喜劇に欠かせない存在だ(撮影・三宅敏)

悪役演じて20年の太田芳伸。もはや吉本新喜劇に欠かせない存在だ(撮影・三宅敏)

NSC大阪23期→05年オーディションで加入
5・9「太田芳伸の成り上がり道Lv・1」

◆太田芳伸(おおた・よしのぶ)1981年(昭56)7月5日、大阪市出身。NSC大阪23期を経て、2005年(平17)金の卵オーディション1個目で吉本新喜劇入り。趣味は筋トレ、格闘技。身長173センチ。

5月9日、大阪・日本橋ポルックスシアターで「太田芳伸の成り上がり道Lv・1」(午後7時30分開演)に出演する。

ドスきいた声に、原色ド派手スーツ
辻本茂雄、島木譲二さんにあこがれ

ワルを演じ続けて20年が過ぎた。いまや新喜劇の悪役NO・1。ドスのきいた声で、原色の派手なスーツがよく似合う。

太田新喜劇に入った頃に聞いた今田耕司さんの言葉が、今でも印象に残っています。「短所を気にするより、長所を伸ばせ!」「平均点のヤツはいらんねん」という内容でした。あの頃は辻本茂雄さん、島木譲二さんらがチンピラ役をやられてましたが、自分もいつかは、あんなふうに劇場で注目を集める存在になりたいと思いました。

今では悪役として、吉本新喜劇に欠かせない。その男が、5月9日には堂々の主演を張る。大阪・日本橋ポルックスシアターで「太田芳伸の成り上がり道Lv・1」(午後7時30分開演)だ。

太田今回、初めて自分で台本を書かせてもらいました。小さな会場ですが、新喜劇ふうのお芝居です。演出もさせてもらうので、成功するかどうか、全責任を自分で負うことになります。母親も見にきてくれるので、いい舞台をお見せしたいです。今回はLv・1ですが、2や3に続けられるようにしたいですね。

高卒時「芸人になりたい」夢抱くも母が猛反対
大学進学同時にNSC…バイトと〝わらじ3足〟

その母親は、かつて「高校を出たら芸人になりたい」と言い張る息子に猛反対した。「そんな簡単な世界ではない」と説得したが、結局「大学に進んだら、その先は自分の好きにしたらいい」ということで決着した。

太田少年は母の願いを聞き入れ、大阪経済大に入学。同時にNSC(吉本総合芸能学院)にも進んだ。大学、NSCに通いつつ、アルバイトにも汗を流す日々。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。