兄と弟で追いかける夢 急成長のお笑いコンビ「兄弟」 お笑い好きが深めた両者の絆

2歳違いの兄と弟による漫才。コンビ名は、シンプルに「兄弟」。今では想像しにくいが、かつては10年間、ほとんど会話もない関係だった。それがひとつのきっかけから、ともにお笑いを目指すことに。芸歴5年目ながら、熱い期待を集める若手コンビ。体制(28)と紅葉(26)から目が離せない。

お笑い



実の兄弟コンビでもある「兄弟」。兄の体制(左)と弟の紅葉(撮影・三宅敏)

実の兄弟コンビでもある「兄弟」。兄の体制(左)と弟の紅葉(撮影・三宅敏)


兄28歳、弟26歳 NSC東京26期 21年結成

◆兄弟(きょうだい)ともにNSC(吉本総合芸能学院)東京26期。コンビ結成は2021年(令3)4月。

兄の体制(たいせい)は1997年(平9)10月10日生まれ、長野県須坂市出身。趣味はエゴサーチ、酒、散歩、海外サッカー観戦、村上春樹の小説を読むこと、旅行。身長185センチ。イングランド・プレミアリーグのマンチェスターシティのファンで「FWドクの突破にはワクワクするばかり。グアルディオラ監督のサッカーに魅了されてます」。

弟の紅葉(こうよう)は99年11月5日生まれ、長野県須坂市出身。趣味はたき火、東南アジア歩き、万国博覧会。身長179センチ。「南アフリカのナミビアは楽しかった。砂漠の中の道を時速100キロのスピードで何時間もドライブして、崖から落ちかけましたが、もしかしたら死ぬかもしれないという危険を感じられる旅をこの先も続けたい」。



長身、スリム体型“ツインタワー漫才”
今年のM-1 準々決勝まで初進出!

兄の体制(たいせい)は身長185センチ。弟・紅葉(こうよう)も179センチ。いずれもスリム体形で、舞台に並んで立てばツインタワー。漫才の新時代到来を予感させる存在感がある。

史上最多1万1521組がエントリーした「M-1グランプリ2025」では、初めて準々決勝まで進出した。

体制準々決勝を戦ってみて正直、感じたのは「今は、これ以上勝ち進むのは難しいな」。僕らの前後に出場した人たちと比べて「兄弟の方が、より受けたか?」と振り返っても「今年はここまでかな」という手ごたえでした。それでもコンビ結成から5年目で初めての準々決勝だったので、自信になりましたし、次につながる経験でした。

紅葉熱心なお笑いファンだけでなく、より幅広い層の人たちが見てくれるのがM-1グランプリ。兄弟の存在を知らない人に初めて知ってもらえる大会でもありました。3回戦まではネタ時間が3分で、準々決勝から4分です。3分では僕らには短すぎて、自分たちらしさを出すには4分、4分半は欲しいですね。


漫才コンビ「兄弟」の体制(撮影・三宅敏)

漫才コンビ「兄弟」の体制(撮影・三宅敏)

来年1月stand.fmレギュラー
3・6 座・高円寺2「ポイモロ10」

昨年のM-1グランプリでは3回戦止まり。着実に前進を続けている。吉本も成長著しい彼らに期待しており、来年1月からはstand.fm(スタンドエフエム)でレギュラー番組を任される。

体制ラジオのオファーが届いたのはうれしいですね。毎週しゃべらせてもらえるのは、まだ5年目の僕らにとってありがたい限りです。

紅葉これまでYouTubeでフリートークはやってきたので、stand.fmというチャンスを入り口に、兄弟をより多くの人に知ってもらいたいですね。

来年3月6日には、単独公演「ポイモロ10」を座・高円寺2(東京都杉並区)で開催する。単独公演は、歌手でいうワンマンショーであり、ひとりだけで歌うコンサート。若い芸人には、自分たちの力をアピールできる舞台である半面、責任やプレッシャーも背負う。成功すればチャンスはさらにふくらむが、観客が集まらなければ「次」は保証されない。


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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。