【友野一希の言葉/八戸国体】「一希くん」じゃなくて「カズキ・トモノ」にならないと

「友野一希」ではなく「カズキ・トモノ」に。世界選手権代表の友野一希にとって、悔しさが残る国民体育大会になりました。ショートプログラム(SP)首位発進からフリーではジャンプに失敗が続き、7位。合計220・39点で4位。仲間と互いに応援しながら争う大会の雰囲気に楽しさを感じながら、世界代表としての決意を語りました。織田信成と組んだ大阪代表としては3位で表彰台に上がりました。

フィギュア

〈八戸国体 成年男子シングル:4位 都道府県対抗:3位〉

国体成年男子シングル上位成績


順位選手SPフリー合計
1佐藤駿77.92175.20253.12
2山本草太82.12152.08234.20
3壷井達也70.43157.70228.13
4友野一希82.50137.89220.39
5森口澄士79.39136.76216.15
6吉岡希67.72147.17214.89
7大島光翔64.24142.50206.74
8本田ルーカス剛史71.31133.89204.99

■友野一希 国体フォトコレクション■

SPの演技後、得点を聞き、ピースを決める友野

SPの演技後、得点を聞き、ピースを決める友野

「ちょっとサルコーがなあ~」/SPを終えて

――世界選手権代表として挑んだ試合でしたね

友野 全日本が終わってから結構いい練習というか、すごいトーループの感覚が良くなって、楽しく練習はしてたんですけど、ちょっとサルコーがなあ。今回もショートは練習通りというか、サルコーがちょっと上がりきれなくて、崩れて、こけるかこけないかという練習が多かったので、それが出たなと。体が動いてなくて、氷も3グループ目で心配はあったんですけど、その中では落ち着いてできたかなと思います。フリーは調子がいいので、フリーはがんばりたいなと思います。ショートをそろそろいい演技がしたかったんですけど、とにかく練習してきたことを出せたらいいなと思います。

――昨日の夜の練習でサルコーは苦戦していましたが

友野 ショートのサルコーが気持ち的にも苦手意識があって。フリーだと一呼吸置いてからいけるので、けっこう自信はあるんですけど。フリーはあまり気負わず、全日本でできなかった2本目のトーループをリベンジできるように、世界選手権につながるような演技を、あと数試合あるのでできればいいなと思います。

SPの演技を終え笑顔を見せる(左から)友野一希、織田信成

SPの演技を終え笑顔を見せる(左から)友野一希、織田信成

――トーループがきれいに入って3回転につなげたかった場面がありました

友野 もう完全に自信なかったです。2本目、足を取られる感覚があって、少しそこは慎重になっちゃったからサルコーにつながっちゃったかなというのがあ。そこは明日は攻めれたら。フリーは思い切ってできたらいいなと思います。

――今回の内容と点数については

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スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。